大人になったの?わたし
2020年も、あと僅か数時間。
私は、大人になれたのだろうか。
いつかの夜、"想像と違った"と話す友人の横顔はどこか切なかった。住む世界線だって違う友人の毎日は私には想像できないけれど。そう話す姿は、いつも見ていたキラキラした顔でなく、身体に傷を作りながら必死で働く人の顔だった。
けどね、きっとみんなそうなんだと思う。
大人になれば自由が待っていて、自分の好きなものだけを買って、好きなところに住んで、好きなように生きられるって、私もそう思ってた。でもまぁ人生、そんな甘くないじゃん?働かなきな生きていけないし、生きてるだけでお金がかかるし、そうなれば自由に使えるお金と時間なんてこれっぽっちしか残らないし。
でもそれが現実。
きっとどの世界線にいる人も、働いてる人も多分そう思ってる。キラキラして見えるあの人も、笑顔いっぱいのあの子も。人の見えている部分なんて多分二割くらいで。知らないこと、見えないこと、その方が多いんだと思う。
正直ね、ハタチになれば何か変わるって思ってた。何も変わらなかった。社会人になれば何か変わると思ってた。何も変わらなかった。環境や周りの人が変わっても私自身はいつでも私自身で何も変わらなかった。唯一変わったのは立場や肩書きだけ。学生が社会人になって、年数を重ねる度少しずつ役職が変わってく。それだけ。
でも私はそれが悪いことだとは思ってもない。変わりたければ変われるチャンスは今までもあったし、これからもきっとたくさんあるとも思っている。それでも今までは、変わるという選択肢を選ばなかった。ただそれだけの事。
大人ってなんなんだろう。大人になるってなんなんだろう。自分でお金を稼いで生活するようになれば、それは大人になったということなのだろうか。それとも、運命だと信じる人と出会い結婚をし家庭を築くようになったら大人になったと自覚するのだろうか。
大人の境界線ってなんなんだろうか。
高校生の頃、20歳は永遠に来ないんじゃないかと思うくらい遠い未来のように感じていたけど。それが気づけば22歳間近になり、友人は何人か母になった。会社では後輩もできて、もう「新人だから」では済まされなくなった。なりたくなかった「大人」と呼ばれる年になり、もう子供には戻れなくなっていた。
ただそれでも時は止まらない。何が起こっても、日は沈むし陽は昇る。進んでいく日常の中、周りに広がる囁かであっても大小問わない、幸せや嬉しさ、優しさや愛おしさ。その全ては全部周りにいてくださる方のおかげなのだけれど。時々は日頃の努力も少しだけあると自負しつつ。幾つになっても初心を忘れずに過ごしていたい。
時が来るまでお仕事も頑張りたいし、ちっぽけな私だけれど大切な人は守れるくらい愛ある大人になりたい。
2020年は、仕事と向き合ってた1年だった。
もちろんプライベートも相当充実していて、新しい出会いもたくさんあって、大好きなお友達とも出会うことができた。
好きだと思う人がいて、応援したいと思う人がいて、様々な愛にも触れた。
ただ、2020年が終わろうとしている今。
仕事から得られる幸せは、短期的で期間限定なものなのではないかとも感じている。
長期的に続く幸せというものは、日常の中にあるのではないかと...
だから2021年は、今まで見落としていた日常の中にある愛を幸せを思いっきり抱きしめながら生活してみたい。
2020年、
たくさんの愛と出会いをありがとう。
2021年も、たくさんの愛で溢れる1年でありますように。
良いお年を、
愛を込めて。
with love.
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